満足度★★★★★
壮大なスケールで極めて人間臭いSFクロニクル
地球から350年もかけて他星に航行する巨大宇宙船内の壮大なクロニクル。
冒頭シーンで状況や設定を決して説明っぽくなく観客に伝えるのがまず見事。
そしてその中でも説明される「表層年齢」のアイデアも巧み。長期間でも老けメイク不要だもんね。
そうして描かれるのは長期にわたる宇宙船内の人間関係。
考えようによってはコンパクトな史劇でもあり、愛憎、堕落、再生など極めて人間的。
また、装置や衣装も「素材」を上手に活用して「それっぽく」見せるのが前作に続いて巧い。
で、とある名作のオマージュ以外、SFとそうでない有名芝居各1編を連想したが、多分考え過ぎだろう。(具体的にはネタバレBOXへ)
なお、夏のブル2作を見逃してしまい久々となる鳴海由莉嬢は(19歳の設定なのに)オトナっぽくて「ありゃりゃ?」と思っていたらあくまでそれは役柄上のものであり、終演後に会った彼女は以前の(笑)キュートな由莉ちゃんなのでした。
女優ってコワい…(爆)