満足度★★★★★
最高のタッグ。
これほどまでに表現に貪欲で、誠実に時を生きる役者さん達の二人芝居が観られたこと、心から幸せに思えます。しかし二人芝居にとは思えない空間の拡がりを感じたのは、巧みな脚本・音楽、その他スタッフワークの力強さにもよるのかも知れません。脚本は劇団や役者の話であるにも関わらず、楽屋オチとは全く感じない人間物語。時空を超えて、有間皇子やドラァグクイーンの演じ分けを楽しそうにこなす二人・・・そのしなやか且つ強靭な身体能力に目を見張ったり、茶目っ気の多いコミカルな演技(アドリブは殆ど無いとのこと)に笑い転げたり。楽しい楽しい時間を過ごせました。心からの幸せを感じました。ちなみに動員は600人以上、老若男女様々な層が占める観客席を見て、6年近く観てきた小沢道成くんと、今回急激に思い入れを深めた一色洋平くんの明るい未来に思いを馳せざるをえませんでした。なお、客席でお会いした某素敵役者さんが、終演後に「この二人は化け物だと聞いていたけれど、想像以上に化け物だった」と仰っていたことが印象的。別の役者さんは青褪めてました(^-^;)