満足度★★★★
今更ですみません
ひと月以上前に観たものの感想を今更書いていいのか迷いながらも。
役者さんの体力?根性?に脱帽しました。開場中から終演まではけることなく出ずっぱり(そもそも袖がない)!しかも、かなりの激しい動きが全編に付いています。
喜劇悲劇の違いは終り方だ、との主宰さんの言葉に納得。確かに、演じる上では「懸命に生きる」のは同じですよね。
独特の様式美で織りなす世界に圧倒されました。
ただ、強い美意識は裏を返せば単調になりがちでもあり、ずっと同じ空気感で進行していくため、少し飽きた時間があったのも事実です。
主演のおひとり小林さん、とってもいいのに「ら」行が弱いのが残念です。
それにしても、観劇後の満足感が高いお芝居でした。お疲れさまでした。
2015/06/26 18:13
いつもお世話になっております。
大変…大変遅れ馳せながら、ご来場とコメント頂きましたこと心より御礼申し上げます。
斉藤さんがいらっしゃってからのこりっちのコメント、いつも楽しく拝見しております。
袖がないのは第三回公演から継続しています。「1シーンだけ出演!」のような例外が1度ありましたら、基本的には獣は、一度舞台に上がったら二度とハケることはありません(以前ご覧頂いたヴェニスもそうですが、後から入りは結構有ります)
なんでしょうね…人が入れ替わって見せていくというより、その場にいないはずの人の気配のようなものをずっと残したくて、あるいはその風景のようなものを切り取りたくて、続けています(もしくは1%くらいは無闇な意地のようなものです)
「同じ空気感で進行していくため~…」と頂いた箇所、ヴェニス稽古前に拝読していて仰る通りだと思いまして、次のヴェニスではかなり気にかけてみたのですが、いかがでしたでしょうか…?
それから小林のら行の件は…それはもう…そうですよね…。
少しでもご満足いただけましたら、幸いです。
また、未熟な点・至らない点も多かったことと思いますがこれからも精進して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。
斉藤さんの今後の作品も楽しみにしております。