「欲」まみれの人間と動物『劇団鹿殺し』を観劇すると、演劇が最先端のポップカルチャーではないかと錯覚してしまう。舞台『山犬』はラップを吹き、ドラムを叩く専属楽団は出演しないが、ロボット・ダンスが とにかくスタイリッシュである。ステージ中央のウッド・ジャングルを、猿のように支配下に置いた その「身体性」。「生の声」ではなく、「心の声」だ。スピーカを伝搬する。これでは「心の声」が主役に抜擢されそうだが、違う。少人数のキャストを 「密室劇」に反映させるため脇役はいない(インドカリー調理師を除き)のだ。
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2014/08/12 01:24
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