臭う女(黒)~におうひとノワール~ 公演情報 劇団野の上「臭う女(黒)~におうひとノワール~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    じぇんこ
    面白い。90分。

    ネタバレBOX

    青森県南部の山奥の畑。葉っぱを分けている女性たちが休憩をとってダベっている。そこに弘前大学から男女がインタビューしにやってくる。女性らは嫌がるが、おかまいなしの女子学生。終いに扱っていた葉っぱが大麻だったことがバレてしまう。そこにJT(JA?)の職員がやってくる。二人を庇う女性らだったが、JT職員は二人を捕らえるよう指示。さらに大麻の件で県庁に電話した犯人を捜そうとし、拳銃で女の一人を殺す…。

    南部弁というのか、セリフの3割位はよくわからん。よくわからんが、なんとなくわかる。田舎のおばちゃん達(一人は若いけど)ののほほんとした会話から、大麻密造(&銃器所持)、そしてヤクザなJT職員の登場で、舞台の空気が暗くなる。青森恐るべしというのか。のほほんとした背景とのミスマッチ感もいい。
    さらに、若くて不倫してたウメ(三上晴佳)が、子供に胸を張って向き合えるよう違法な大麻栽培から足を洗うため県庁に電話したことを涙ながらに告白し、ジンとした空気に変わっていく。と思ったら、沼久保のお母さん(乗田夏子)が復活、他の女が語りだしたかと思えばダンスな展開へ。そして、JT職員の銃弾を別の女が素手で受け止める…。
    ここらの流れが秀逸。いい感じ。女達だけでなく、JT職員・戸来(葛西大志)の演技もいい。

    社会性と家族愛的な大小の視点で、よく聞き取れない言葉と、いい感じに社会的弱者な女達のキャラクター性でもって、90分駆け抜ける舞台。快作。

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    2014/06/21 23:44

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