すべての劇団員、必見
架空の劇団を軸に「演劇愛」を訴えるシリーズは定番化している。
必ずしも小演劇界の実情ではないが、やや誇大広告的に「こんな話がきた」「任せてくれと頼まれた」ーその展開は まるで「ジャパニーズ・ドリーム」である。
『劇団天然ポリエステル』「劇団寂し部」第二弾。で、なぜ「すべての劇団員、必見」か。それは、女を捨てたわけでもないのに「演劇と結婚」したことにされたアラサー主宰(=小島 菜奈子)の生き様にある。
「卵子減らして、それで、それで、いい作品つくってんだよ!」
この台詞は女優の視点とは違う。もし、お化粧し、ドレスに身をつつむ役が放ったら露骨すぎる。「裏方」の代表にしか その資格がなかった。
この作品、劇団ではなく、(世間が烙印する)「負け犬」の応援団だ。
さらに 「○○と結婚」を夢想すると、「お笑い」が検索ランキング一位である。女性お笑いコンビ「オアシス」大久保氏は本気で「男なら誰でもいい」を結婚条件にしている。
また、お笑いの世界も大変厳しいために「辞める」女性が ほとんだ。
「昨年、芸人を辞めちゃいまして…。今は普通に事務系の仕事やってますね」
昨年4月の段階で都内オーディションに出場していた女性コンビの一人。たしかツッコミ担当だった。
「○○と結婚」するのも「茨の道」に変わりないようだ。
(ある女子大学生は「結婚は女の逃げ込み場」と表現している)