満足度★★★★
居心地の良さ
田窪さんのお芝居はいつ観ても、この時間、空間にここに居られることの心地よさを感じる。そして何度でもここに帰ってきたくなる。
今回もそんな思いにさてくれるる作品でした。全体的にゆっくりした流れの中で物語が進んでいき、幕間の暗転も少し長めなのがいい。(その間に流れるショパンのピアノ曲の物悲しさよ。)
妻に先立たれた初老の作家と彼のもとを巣立っていく三人の娘たち。夕日の差し込む書斎で一人、彼は何を想う・・・、てな感じでしみじみとした味わいを感じさせてくれる。
台詞の中で、人生について語られ過ぎの感はあるが、「いやー、たまにはこんなストレートな芝居もいいではないか。」と思わせてくれるのが座☆キューピーマジックのお芝居です。