戦国HEROES 公演情報 YANKEE STADIUM 20XX「戦国HEROES」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    TVより軽薄な、笑い。
    話題のヤンスタを初めて観劇。
    俺にとっては苦行のような3時間15分。
    4000円支払って、苦行。


    本当に応援してやりたい教え子が出演していたので
    途中で帰るわけにはいかない。意地になって最後まで観る。
    かなりの忍耐が必要だった。


    原因の一つは構成にある。
    10分ほどのベタなショートコント、ダンス、アクションが
    物語上に計15個くらい配置されていて
    休憩一回を挟んで延々見せつけられるのである。
    ダンス・アクション・コント・芝居と
    どれが一番やりたいのか不明瞭であった。
    おそらく全部やりたいのであろう。
    でも、この演出力じゃ不可能だと思った。


    「織田信長が爽やかに暴れて、謎の悪鬼集団と対決する」
    というよく分からない安易なストーリーだったが、信長を演じた
    座長の独裁っぷりを想像すると、この劇団自体が織田軍団
    のような狂った偏りをもって見え、怖かった。
    何故かロビーの壁に(トイレの中にも!)座長や劇団員自作の川柳が
    いくつも貼ってあり、こりゃヤバイと感じる。


    構成に加え、「笑いの感覚」が合わなかったことも
    観ていて苦しくなってしまった一因である。
    昭和のセンスだ。ドリフみたいなのである。
    そのため、子どもからお年寄りまで楽しめるメジャー感が
    あったが、ちょっとあまりにも安っぽ過ぎる。
    小中学生向け(=ヒーローショー寄り)といった感じだった。
    (※注…別につまらないわけじゃないし、笑えないわけじゃない。
    たとえば、休日の浅草花やしきで15分観るだけなら
    充分楽しめるものであった。)


    首謀者のセンスに疑問を感じたが、
    出演者の皆さんは皆チャーミングでキラキラとしており
    観ていて愛着の湧くキャラクターばかりであった。
    特に加藤清正役の山崎タカヤスさん、
    濃姫役の田島実奈子さんの二人が素敵だった。
    また、オーディエンスのテンションも高かった。
    お客さんが舞台に上げられたり、コールアンドレスポンス
    があったり、ダンスシーンでは皆起立して踊ったり(笑)。


    そうだ。皆、この劇団をTVでスマップを観て楽しむ感覚で
    応援しているのだ。劇団員一人一人を愛してる感じがした。
    ううう。俺はTVを観ないけど、TVの笑いのほうがだいぶハイレベルで
    視聴に4000円もかからないし、マシだと思った。


    これと同じ感覚を過去に二度味わったことがある。
    とある筋との付き合いで、渋谷公会堂に第14帝國の公演を
    観に行った時。99%が女性客でかなりアウェイであった。
    途中でお客さんにプレンゼントが振舞われたりする。
    二度目は仕事の付き合いで前進座劇場に声優の関俊彦さん
    が出演する舞台を観に行ったとき。
    劇中で関さんが出てくるとすごい拍手が起こったりする。


    こういった公演は動員・興行成績共にかなりの業績を
    上げていそうで複雑な気持ちになる。
    俺の中でますますポツドール支持を固めた観劇でした。
    「ポツドール、こいつら全員、ぶっつぶせ。」
    今の気持ちを川柳にしてレポを終わります。

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    2008/07/24 02:13

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