満足度★★★★
新しいカテゴリー
オペラとミュージカルの間を埋めるカテゴリーの舞台だと思います。
オペラのあの独特の歌い方の癖がないというのがいいですね。
以前日本語のオペラを聴いたことがありますが、日本語でオペラを上演するとどうしてもその歌い方により、日本語が不明瞭になって、何を言っているのかわからないということになります。
今回の舞台では、マイクロフォンを使って音を拾いますから、無理のない発声で歌うことができるため、言葉は明瞭です。
従って、お芝居の要素もちゃーんとわかります。
ただ、イタリアオペラはちょっとストーリーが納得できないところがあるので、その点は、致し方ないところです。
また、伴奏も録音でなく、シンセサイザーとエレクトーンを使っていますから、場面場面での対応が可能になっており、人間味のある演奏になっていました。
出演者も本職のオペラ歌手の方や声楽科の出身のミュージカル俳優の方々ですので安心して聴いていられます。
このような新しいカテゴリーの舞台芸術が発展していけば、楽しみが増えます。
企画をされたレインボースタジオノ長谷川大祐さんに敬意を表します。ご自身もマルチェッロ役できれいな歌唱をされていました。