満足度★★★★
無題1104(14-142)
14:00の回(快晴)。13:42受付、13:45開場。舞台奥、ドア(木)枠、そこから客席手前まで赤い絨毯、丸電球が幾つも天井に、眺めると小さなミラーボールまである。13:59前説(90分)〜15:35終演、15:44〜山田さんのトーク〜15:55終了。
「カフカ」…「変身(1915)」しか読んでおらず、それさえもほとんど覚えていない。突然の変態はカネゴンみたいなものだったのか…。
当パンに「出典」として短編、日記や、劇中流れる「夢の中へ(←唯一知っていたのはこれ)」などの記載。
コラージュ、切片、再構成。
vol.1「海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。(2011/12@ROCKET CAFE)」デュラスから観ていて、その後もメルヴィル、太宰、ビューヒナー、カフカ…と接点のない作家ばかりでしたが、着想、構想がとても興味深く、いつも観に来てしまいます。「ヴォイツェク」を読もうと全集を借りたら、「初稿1」から「再稿」まで5編あるうえに、本そのものが重く、通勤時間では難しい。
始めての劇場公演。いままでは、カフェ、何もないビルの一室、民家、理髪店2階…、予め他の目的のために用意された空間を異物である人(作者、演者、観客)と物語で造り変え埋めてゆく、そんな過程が面白かった。空想の物語のための空間ではなく、日々の営みのための空間であった所。
一旦。