SOU-双・相・想-2 公演情報 演劇ユニット ランニング「SOU-双・相・想-2」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    演出に工夫が欲しい(雨のち晴れ)
     雨が降っていた。店を始めてから妹、晴美も手伝ってくれている。だって、それは、彼女の願いだったから。両親を亡くした後、兄の着物の裾を必死に掴んで耐えていた妹の願いだったから。雑誌に紹介されて、店内に入り切れない客は列を為した。

    ネタバレBOX

     今は、閑古鳥の鳴く味の良い食堂。アルバイトは売れないバンドを続けている二人。一年の時からレギュラーだった店長、陽介が野球部に居た時から弟のように可愛がってくれた先輩、上野。奥さんの雅美は妹を自分の本当の妹のように可愛がってくれ、妹も姉のように慕っていた。
     両親亡き後、陽介は、晴美の面倒を見た。妹を引き取る話もあった。自分一人っきりになるのが怖かったのかも知れない。然し、兄の服の裾を一所懸命に掴んでいたあの日の妹のことを兄は決して忘れない。それで、妹と一緒に暮らすことにした。高校を出たての兄、12歳の妹。父母が生きていた頃には、のんべんだらりと暮らしていた兄。父母の経営する食堂を、学校から帰るとよく手伝っていた妹。そんな妹のたった一度のお願い。
     妹が亡くなっていたことが明らかになる最後のどんでん返しは、面白いが、そこへ至る過程が平板に感じられた。毎回、少しずつ異なる雨の日の店の描き方にエッジが効いていないのが原因だろう。妹が死んだ後、雨の日に限って現れ、あの日と同じように、また買い物をしに出て行くことを、観客に追体験させるというコンセプトは分かるのだが、演劇的には、その度毎の一々を描くのではなく、全く同じシーンを2度描き、3度目でズレを演じた方が、観客への訴求力はあるのではないだろうか?

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    2014/05/09 03:01

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  •  どだい、雑誌なんかに載せるような店は、場所がよほど良くない限り失敗する。これ、少し頭の回る経営者なら誰でも気付くこと。飲食店で働く人の演技も所作、調味料の置き方、テーブルの拭き方などももっと観察が必要。

    2014/05/09 03:05

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