満足度★★★★
古典劇独特の長い台詞が
良く入っていて、見応えありました。ユダヤ人のシャイロックと賢い貴婦人ポーシャとのやり取りが有名なお話ですが、これ、喜劇だったんですね~。ラブコメディの小気味いい結末とマイノリティの悲哀をたっぷり感じさせる対比が面白く、人肉裁判の場面しか知らなかった私にとっては(すみません、小学生並みの知識でした)シェイクスピア劇の厚みのようなものを見させてもらいました。場面転換も鮮やか。あの小さな劇場でよく考えられた舞台美術だったと思います。シャイロックが箱から取り出した小さな秤が何だか象徴的でした。あの秤ははたして何を計るべきだったのか、考えてしまいます。