満足度★★★★
脚本力と演出力のアンバランスさ
拝み屋という一種のファンタジー的な要素を含んだ主題に、仄かな恋愛模様と家族の絆が絡んだお話。
登場するオブジェクトは多いものの2時間で全てを語りきらない感じは、完結しなかったというより、脚本の懐の広さすら思わせ、余白を残す形としての余韻がありなかなか好みでした。
しかし音楽面では色々と疑問が残る惜しい作品でもありました。
雰囲気に溶け込まない素人っぽい歌い方。
楽器を使った擬音と、楽園という狭い空間での生演奏。
そして過剰なまでに挟まれるレトロな選曲。
メインの役者さんたちも本当にハマっていて素敵だったので、
音楽だけ終始疑問だらけだったのが本当に残念。