満足度★★★★
有事の家族劇として秀逸
もっと肩の凝る内容なのかと身構えて、観劇しましたが、意外にも、笑う場面もあり、高尚な内容ながら、最近の我が国の状況などもダブって、非常に身近な感覚に囚われる問題作でした。
私の凡庸な頭や知識では、30%ぐらしか、理解できなかったような気もするのですが、でも、この家族の物語は、ある意味大変普遍的な要素を含有していて、誰もが、有事の際のひとつの家族のモデルケースとして、共感できる部分がたくさんあったように思います。
最近、とみに演技力が冴え亘っている岡本さんが、ここでも、苦悩する主人公の常軌を逸したような言動を、、見事に体現されて、ドキュメンタリーを観るような実在感が圧倒的でした。
もちろん、他のキャストも、皆さん、生身の人間を具現化できる役者さんばかりで、全てにおいて、大変クオリティの高い舞台作品でした。
難解ではという先入観に囚われず、インスピレーションで選択して、大正解!
共感すること数多ある、素敵な人間ドラマだったと思います。