虚像の礎 公演情報 TRASHMASTERS「虚像の礎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    イマジン
    2時間半、「考えろ」「向き合え」「想像しろ」という強いメッセージが聞こえてきました。
    いろいろな問題が織り込まれていて、お腹いっぱい感。


    ネタバレBOX

    一緒に見た夫は「劇作家(アテナー)が薄っぺらい。あんな脳内お花畑の言葉に説得されるのがわからん。あの程度の言葉で会議に呼ばれるほど評価されるのも変」と、ラストにややご立腹(笑)でした。

    私もアテナーには胡散臭さがぬぐいきれず、彼が『劇作家は心の専門家』と繰り返し言うたびに苦笑しましたし、彼が『人の心を育てる』ことで『争い』を止められるとまでは、到底思えません。
    それは、最後に聞こえる爆発の音が、『隣の人が流している音楽』ではなく、ゲリラの爆弾テロだと言えるくらいの確信で。

    ただ、アテナーの言うとおり『見たわけではない』ので、『自分が望む世界を想像する』のは各自の自由です。
    虚構の世界では、劇作家が言葉や芝居で争いをやめさせてもいいのかな。そう信じる人がいてもいいのかな。

    その信じる力、想像する力が、虚構の世界を作り上げる人たちの「礎」なのでしょう。

    人によって泣こうが怒ろうが笑おうが、いろいろ考えるきっかけになる芝居だと思います。

    (余談)
    戦地に派遣されるピオス医師が、認めたくない自分の心と向き合って、傷ついたけれども解放された安堵感?のようなものを、
    『表現する言葉はないけれど』『へーラが自分を傷つけて安心するのと同じ』
    とアテナーが語ったのは、納得いきませんでした。
    自傷行為とは違うだろう~。と、そこでも、アテナーを胡散臭く感じたのでした。
    (この辺は、私の勘違いで、後日、ほかの人の感想を見て追記するかもしれません)

    0

    2014/03/07 11:36

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大