期待度♪♪♪♪♪
いつも そこに中津留
劇作家・中津留章仁率いる『トラッシュマスターズ』が、劇場で、「人の価値」を 公開測定する。
休憩なし、3時間。
それが彼らの「礎」だった。
かつて、コンビニ24時間営業より…驚愕の上演時間として迎えられた…その二幕構成を、捨てる。
中津留は原発、尖閣問題、TPP、秘密◯護法に対し、「4本の矢」を、強烈に、優しく放ってきた過去がある。
そして、新生児が「オギャー」という「叫び」を主張しながら、『背水の孤島』に今日も また一人、二人…蒼ざめた顔をみせ…降り立つ。
それは、「産まれた」を自ら記念する、讃美歌なのか。
それは、「産まれた」国を哀しむ、鎮魂歌なのか。
『トラッシュマスターズ』は、赤ん坊の鳴き声では…ない。
観客の「胸」を、内側から、役者のリズムに合わせ熱くさせる「個人の鼓動」と、劇場空間全体に、小刻みに、動く、「社会の地殻変動」が共鳴した…「ゴミ箱」である。