我らがジョーク 公演情報 多摩美術大学 映像演劇学科 FT 3年生Aコース「我らがジョーク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    アート引っ越しセンター
    「空間の使い方?どうでも良い!」という所に笑った。

    そうなんだよな、いくら表現の仕方が上手くなったってしょうがないんだよな。

    「暗喩の時代は終わった」

    若い人もそう思っててくれて嬉しい・。

    と言っても昔の学生運動とかセクト的なアレじゃなく、あくまで柔らかな表現で。

    途中退席が多かったのが、それぞれの観客のどういう意図だったのか分からないケド、
    けたたましい足音、扉の音に聞こえたのでそういうことなのかと自分は思った(苦笑

    個人的には今年入って一番好きかな。

    ネタバレBOX

    「この学校は何も教えてくれない」

    ってのに若いうちに気づいただけでもめっけものだと思う(笑

    演劇を見ていて思うのは、
    「学校」とか呼ばれる所、
    あるいは
    「演出家」と人から呼ばれる人たちは、
    役者・演出家には誰も何も教えてくれないのだな、ということ。

    以前、若手演出家コンクールを見ていて思ったのだけれど、
    審査員たちがビックリする位自分と同じことを考えていた。

    ・・そうだよな、散々ぱら舞台ばっか見ていれば、いい加減同じことに気づいて当然。

    ただ、それ以上にビックリしたのは、
    その老人たちの慈愛に満ちたように見えた端的な一言一言が、
    若手の演出家らには「厳しい」と捉えられたように感じられたこと。

    おそらくは、今まで優しく教えてくれた誰よりも
    親身なコトバを投げかけていて、
    もし自分が同じ立場ならば、
    唇をかみしめて自分の胸に一字一句刻んで一生忘れないに違いないと思ったのに。

    いくつかの審査員のエピソードを聞いた時点で、
    何人かの演出家に未来が無いことがたちどころに分かった。

    一生のうちに、本当に親身なコトバを投げかけられる機会は、驚くほど少ない。

    だからこそ、言葉を紡ぐ人たちは、
    そうした機会を一生の宝物にして全ての源泉にしなければならないように自分には感じられる。

    自分もあまり勉強する機会が無かったので学内の事情は推測するだけだったのだけれど、
    役者の掛け声に反応した観客の何人かの声、応援は、
    彼らの一生の宝モノになるのではないかと思った。

    この作品がどうの、というのでなく、
    この先の人生にその声がどんな役割を果たすのか、が、
    この作品の場合とても重要なのかな、と思った。

    最終日に行って良かった(笑

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    2014/02/03 21:20

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