満足度★★★
聖夜とは関係ないよ
RASCAL第1回公演を観た。第1回、そして聖夜ということで、明るい内容の公演かと思った。タイトル「カミノキズ」⇨「神の傷」⇨「聖夜」と短絡的に連想した。しかし、まったく関係ない。
自殺した恋人を想い、その遺品と暮らす男。荷物はもちろん、自分の気持も整理出来ない。やるせない話が丁寧に、そしてゆっくりと描かれる。
そんな男の所に出入りする人間模様が淡々と展開する。そして会話の中に、チラッと社会批判を織り交ぜる。
劇団代表の野元氏が、公演チラシに「年々社会に適応出来なくなっている気がしてなりません」と記している。公演で、その気持は十分くみ取れる。それを書くとネタばれ。これだけ書いたらもうネタばれ?ギリギリのつもりなんですけど…何か。
是非とも劇場へ足を運んで観てほしい。