満足度★★★★★
まるごと舞台毎回の如く、甲斐の作品には女優石川油は欠かせない。なぜなら、甲斐の作品自体が生活臭があるからだ。それは孤独を補う薄汚れた臆病な犬だったり、枯れた鉢植えだったり、生活に疲れたオンナだったり、堕落した色あせた画像が浮かびあがるのです。ですから、彼の作品には派手な目鼻だちくっきりのオーラのある女優は似合わない。で、石川油なのです。彼女には幸薄い役がよく似合う。非常に素晴らしい女優です。ビニール袋を提げた、うらぶれたオンナの役を本当に自然に演じてました。以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
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2008/06/16 21:55
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2008/06/16 23:55
2008/06/16 23:29
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甲斐の作品って、普通で普通でない。
単純だけど、独特。
どこにでもあるような物語だけれど、エグイ。
人間の底の部分にあるむき出しの感情を人はみな隠して生きてるでしょう?
どうにもならない部分をなるべく触れないように生きてる。
これ以上、傷が深くならないように。
その部分を鷲掴みにして「はい、どうぞ!」と見せるのではなく、覗かせるように見せる。といったほうが的確かと・・。
要は、人間の襞の部分を表現するのが上手い!
ただ、「良く解らなかった!」と感想を書いた方もいらして(アンケートに)、やはり、芝居というのは感受性の問題かと、つくづく思ったのでした。。
ワタクシは甲斐の作品はとても好きです。
次回も必ず、観ますよ。
たぶん、ずっと追っかける!(^0^)
しんろく、ろっく、甲斐・・・と、本当に巨匠揃いですよ。
中でも、しんろくと甲斐は切なく悲しいけれど、表現は真逆です。
素晴らしいですね。ホンマ、三度の飯より・・・ですわ。
って、飯も喰ってますが!(^0^)