ロスト・イン・ヨンカーズ 公演情報 パルコ・プロデュース「ロスト・イン・ヨンカーズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    家族の幸せって
    難しいなぁ、と、改めて思いました。
    とりあえず、主人公のジェイとアーティーの笑いの取り方tが
    たまんなかったです。あと、キャラクターで一番好きなのは
    ベラかなぁ。深い共感を覚えます。

    ネタバレBOX

    自分の妻が難病にかかり、その治療費捻出のために
    ほとんどの財産を使い果たしてしまった、主人公二人の父。
    運良く、南部で見つかった、戦争のための鉄クズを収集する
    出稼ぎの仕事が見つかり、その期間中、二人を自身の母に
    預けるが、それからが大変。

    主人公二人にとって、祖母はほぼ赤の他人。それだけでも
    キツいのに、お菓子屋の店番やら厳しい家のしきたりやら
    辟易とするものばかり。

    しかも、親類は若干発達障害のきらいがある、「大人になれない」
    ベラ、厳しくされた子供の頃のトラウマから、実家に戻ると過呼吸に
    なってしまうガート、裏稼業に手を出しているといわれるルイなど
    問題のある面々ばかり。二人の明日はどうなる…? みたいな
    話ですね。

    物語の鍵を握るのはベラ。大好きな映画の席で出会った男性との
    結婚を夢見る彼女が、家族全員が集う席で、自分のような女性には
    幸せに、女性の幸せをつかむことは難しいのか、と問うシーンは
    重く突き刺さって正視できませんでした。

    ラストは…どう解釈すべきなんでしょうね。新しくできたベラの友人に
    図書館勤務の知的な兄がいて…というオチ。また同じ結末を
    繰り返してしまうのでは、という危惧もあるけど、映画館の案内係の
    男と違う家庭環境の男性という時点に、今度こそは…という希望も
    感じますね。

    そもそも、絶えず興奮状態が続いて落ち着くことが出来ないベラには
    これまで友人がいたためしがないのですから。そこに、ニール・
    サイモンの、皮肉っぽい雰囲気を漂わせながらも、最後は優しい
    視点を感じましたね。

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    2013/11/17 08:18

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