初めてのドキュメンタリーシアター
ドキュメンタリーシアターというものは初めて観た。
上演時間2時間強。
上演までの待ち時間にマックで寝てしまうほどの睡魔に襲われていたが、上演中は眠気とかどこかに吹っ飛んでいた。
シリア国民の声を一言一句変えることなく仕上げられた脚本。
7か月に及ぶ証言の数々を芝居として成立させているのがすごい。
現代に生きる日本人のほとんどは戦争を知らない。
劇中に「知らない人間は想像することだって出来ないんだよ!」という言葉が出て来るが、役者さんたちの演技はどういうことか。
役者全てがそれほどの熱演だった。
物語はどんどん暗い方向に進む。
シリア人同士が戦っている状況であるが、彼らの根底にあるのは宗教だ。
お盆くらいしか自身の宗教に触れる機会のない、ほぼ信仰心のない私にはこの感覚はよく分からない。
同じ地球に生きる者として、私達は知っていなければならない。私は偶然にもこの芝居を知って、今日観劇出来たことを幸運だと思う。