満足度★★★★★
琴線に触れる、という言葉がありますが、
正にそんな舞台でした。私はコメディというより、世話物として見ました。レッツ・キッスのあたりから涙が止まらなかったなぁ。それは、昭和を反映した時代感のせいだったり、体温を感じさせる確かな演技のせいだったりするのだけれど、やはり現代の世相がこの脚本が書かれた頃より遥かに、孤独ということを実感させるせいだと思う。スーパーやコンビニにあふれるお弁当や総菜。長いことかかってそれを選んでいくお年寄りたち。昔は忙しい主婦が夕食のもう一品の足しに買った物だ。でも今は違う。みんながそれを知っているけれど、そして利用しているけれど、そこにある孤独には触れないようにしている。暖かなラストだが、そういう意味では鋭い視点で描かれた脚本だと思います。平日のマチネに予備の椅子が出るほどの盛況。だるま座すごすぎ。
2013/12/02 08:41
お返事が大変遅れてしまい、申し訳ありません。
ぴおんち33さまの書かれている通り、孤独を感じないように生きていかなくてはいけない世の中のような。。。そんな感じですね。
でも、孤独を感じてこそ、人のぬくもりがわかるのかもしれません。
見ないふりをしないで、しっかりと人とかかわっていきたく思うのです。
楽しんでいただけたようで、本当にうれしく思います。
今後もだるま座をよろしくお願いいたします。