風雲天狗外伝~剣母布郎のほろほろ城 (つるぎほろろうのほろほろじょう) 公演情報 BQMAP「風雲天狗外伝~剣母布郎のほろほろ城 (つるぎほろろうのほろほろじょう)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 利休の愛したSF時代劇ー【視覚効果の幕開け】

    プロジェクターを駆使した【映像と演劇】の組み合わせは新体感である。
    スクリーンへ映す、セットの一部としての効果映像は現在、極めてポピュラーだろう。転換をせず、すぐさま【都会の喧騒】や【森林の安らぎ】のシチュエーション設定を可能とする。大劇場等が中心であることは予算削減とも関係があるのではないか。シチュエーション設定のみなら、「安っぽさ」も生じてしまう。
    BQMAPの称賛すべき点は簡素なアニメーション動画と役者の身体パフォーマンスを一体化させた点にある。

    ネタバレBOX


    特定の位置で、特定の動きをしなければ、成立しえない。動画の方は1ミリも変わらず一緒だが、役者は いかに【寸分の狂いなく合わすことができるのか】という技術問題である。卓球等のスポーツ競技に共通する技術だろう。
    旧式(赤と青)3Dグラスを掛け、飛び出す映像を見たことを私は紹介したくない。この種のタイプは鑑賞後、しばらく【残像】が遺るため、演技の邪魔になるのだ。
    むしろ、3Dメガネの機能を捨て、パフォーマンスを特化した舞台に した方がよかった。

    見応え のある殺陣はライスカレーへトッピングされる福神漬のような存在である。
    妖怪 等、周りを固めるキャラクターも 魅力的だ。マイクを握り、妖怪達の【カラオケ大会】が始まったシーンは、当惑した観客も多かったはず。

    時代劇の体裁をとりながらSFサスペンスを描く。
    それは、プロジェクター•パフォーマンスの比ではない革新性である。

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    2013/10/26 00:37

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