満足度★★★★★
想像力の翼
この作品を書いた人が、日本に住んでいることに驚嘆した。状況設定がどんぴしゃりだからである。戦争というものの本質的な悲惨は、寧ろ銃後にこそ現れる。限界状況は、前線に現れるが、それは、通常の思考の埒外である。従って、悲惨という人間的感情の残るドラマは銃後にこそ現れるのだ。作者の置かれた条件にも適っている。己の置かれた位置から、戦争という言葉に尽くせない不条理を見事に想像力で解いているのだ。それ故にこそ、休戦下の韓国の人々にもリアルな感慨と共に受け入れられたのであろう。この活きた想像力の見事さは、どんなに評価しても良かろう。キム・テソク氏の指摘するように世界の何処に出しても通用するレベルだと思う。
(追記2013.11.1)
2013/10/29 03:40
2013/10/22 12:40
メールありがとうございます。ハンダラです。返事が遅くなって申し訳ありませんでした。
人生を追っかけたいのですが、追っかけられてばかりで、自分の無能がホトホト、とほほになります。
良い作品でしたね。これからも初心を忘れず頑張って参りましょう。秘密保護法は成立の瀬戸際、表現する者は益々、鋭利に牙を研ぎ、敵を上回る狡猾と、あくまで弱者に加担する意思で抗わねばならないでしょう。力は向こうのものですから、我らは、知恵を用いて、皆に、知恵の用い方を説いてゆきたいものです。