愛のおわり 公演情報 青年団国際演劇交流プロジェクト「愛のおわり」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    男性と女性で見方が分かれそうな気が・・
    しないでもない。

    シンプルな構成だけど面白い。

    ネタバレBOX

    前半は気のせいかツッコミどころ満載。

    男性の言い回しが唐突で、どこで思わず吹き出してもおかしくない気がしていた。

    周りが笑ってなかったので、違和感があるのは自分だけなのかな、と思っていたら、後半を観て疑問が解けた。

    子どもたちが歌を歌うところが分岐点なのがとても面白いと思った。

    子どもを連れた母親が、老人より誰よりも王様のようにもてなされると噂のフランスの演出家らしいな、と思った。

    ラストの方でほんの少しだけ、夫婦の子どもに触れるところが非常に巧いなぁ、と思った。

    別れた後でこの女性の中では、別れた男性は勘当された無邪気な放蕩息子のような扱いなのかな、とも思ったりもした。

    こりゃあ旦那に子供を奪い取る目はなさそうだな、と思った。

    歌っていた子供たちはカラフルな衣装のせいもあるのかもしれないけれど、
    注意しなければ遠目で男の子か女の子か分からないようだったけれど、
    大人になるにつれて違ってきてしまったということか。
    ・・・それはいつから?

    子どもたちはやがて成長し、子を産み育て、
    時に別れ、「男女」という存在から、
    社会の中では、冠を戴冠した「男」的な存在へと歩んでいく・・
    というようなことをラストは暗示しているのかな、と思ってみた。

    いつから男女は、一緒に歌を歌えなくなってしまったんだろうか?

    社会について、男女のあり方について、きちんと向かい合って制作された作品だと思った。

    こういう作品を日本の作家でも見てみたい。

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    2013/10/17 23:37

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