愛のおわり 公演情報 愛のおわり」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    男性と女性で見方が分かれそうな気が・・
    しないでもない。

    シンプルな構成だけど面白い。

    ネタバレBOX

    前半は気のせいかツッコミどころ満載。

    男性の言い回しが唐突で、どこで思わず吹き出してもおかしくない気がしていた。

    周りが笑ってなかったので、違和感があるのは自分だけなのかな、と思っていたら、後半を観て疑問が解けた。

    子どもたちが歌を歌うところが分岐点なのがとても面白いと思った。

    子どもを連れた母親が、老人より誰よりも王様のようにもてなされると噂のフランスの演出家らしいな、と思った。

    ラストの方でほんの少しだけ、夫婦の子どもに触れるところが非常に巧いなぁ、と思った。

    別れた後でこの女性の中では、別れた男性は勘当された無邪気な放蕩息子のような扱いなのかな、とも思ったりもした。

    こりゃあ旦那に子供を奪い取る目はなさそうだな、と思った。

    歌っていた子供たちはカラフルな衣装のせいもあるのかもしれないけれど、
    注意しなければ遠目で男の子か女の子か分からないようだったけれど、
    大人になるにつれて違ってきてしまったということか。
    ・・・それはいつから?

    子どもたちはやがて成長し、子を産み育て、
    時に別れ、「男女」という存在から、
    社会の中では、冠を戴冠した「男」的な存在へと歩んでいく・・
    というようなことをラストは暗示しているのかな、と思ってみた。

    いつから男女は、一緒に歌を歌えなくなってしまったんだろうか?

    社会について、男女のあり方について、きちんと向かい合って制作された作品だと思った。

    こういう作品を日本の作家でも見てみたい。
  • 満足度★★★★

    口撃の嵐
    果てしない熱量の別れ話。こんなにバリエーション豊かな、人への罵倒初めてだ。全身全霊で、相手に言葉を浴びせ倒す。役者が存在して相手に思いを伝えて反応がある、対話のシンプルな形の、何てエネルギーだと、見入り、そしてヘトヘトになりました。

  • 満足度★★★★

    60分一本勝負、第一戦、第二戦
    形式は面白いと思いましたが、気持ちはあまり伝わって来ませんでした。

    ネタバレBOX

    広いスタジオ、まるで白井選手が出てきて床運動でもするかのような白い床。そこに男と女が登場し、初めの約一時間は男が攻撃、児童合唱団がコンクールの練習しなきゃと言いながら入ってきて一曲歌って次の約一時間は女が逆襲するという形式でした。男が女を呼び出した場所は見た通りの公共施設のスタジオだったわけです。

    攻撃側は下手奥、攻撃される側は上手手前に位置し、攻撃側が斜めの動線上を相手に近づいたり離れたりしながらぶっ続けで喋り倒すという方式でバトルは行われました。

    一時間喋り倒す役者さんは本当に素晴らしいと思います。

    バトルの内容は男女の別れ話で、恐らく売れ出した役者が売れなかった時代に世話になった女が邪魔になったといったところだろうと推察します。

    バトルは男が女に飽きて別れようと切り出したところからスタートしましたが、飽きた理由を一時間もあげつらうことは所詮無理な話です。女の逆襲のラスト近くでようやくアツアツだった頃の生々しい性描写が語られ、二人の関係の具体的な一面が見えましたが、大半は抽象的な内容で二人の生活振りや日常は見えて来ませんでした。

    ただ、想像力ってせいぜいこうあったらいいなあと思う程度のことという女の言葉は強く印象に残りました。もしも僕がイラク人だったらと思ってイラク人のことを想像してみてもせいぜい自分の経験を踏まえた弟像を想像する程度のものであり、科学者が宇宙に棲む生物を想像してみても地球上の生物に良く似たものしか想像できないのと同じで、凡人の想像力には限界があります。

    別れる二人がフィナーレで手を繋ぐのは違和感を覚えました。
  • 満足度★★★★★

    必見!
    前半の演出家が兵藤に振り付けた動き以外は素晴らしい。
    こんなに素晴らしい作演出家が来日しているのにあまり知られていない気がする。
    前半違和感を覚えたが、それもやがて解消される仕組みだった。
    とにかく必見!
    兵藤さんの早口、素晴らしい。

  • 満足度★★★★

    まるで夫婦けんかのようだった130分
    男の視点から、まるで一人芝居のような手法な表現から、悪女のような女からの視点の二部構成ながらも、まるで夫婦けんかのような手法は、良かったですし、余興(?)で登場した児童合唱団の歌も良かったです。

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