満足度★★★★★
また観てみたいお芝居でした。
素晴らしいお芝居ありがとうございました。
特攻に散った若者達の苦悩をよく描いていると思いました。
悲喜劇でもあり、懸命に生きる人々の群像劇でもあり、当時の市民の等身大として、身近に感じるシーンや台詞があったのが、良かったのかと思います。
女性だけでも十分、その力強さを見せていただきました。
また脚本が良かったと思います。言葉の選択に作者のこだわりを感じました。
作品は違うのですが「メンフィスベル」の香り漂う雰囲気があり、根底に流れる愛と、強いメッセージが溢れる脚本だけに、役者の力量の差が目立ったような気がしました。
戦時下のお婆ちゃんは、こんな風に背筋をきりっと伸ばして、誰よりも芯の強い心で家族を支えていたんだ、と、美穂さんの立ち振る舞いに、昭和の母の オーラを感じました。
今回のお話はユーモアと感動の中に、戦争の愚かさ、何を守るために命をかけたのか、改めて目をむける機会を作ってくれた作品でした。もう一度、見たいと思うお芝居でした。