満足度★★★★
地震、原発、戦争
『僕にしてみれば正義』ってタイトルほど、「何が正義なのか?」
みたいな事は考えずに観ちゃった。
けども、「正しい」と思ってやってた事が、
結果的によく分かんなくなっちゃうような、
やってる事の先に何が待ってるのか、って事への
想像力の欠如、のような、
モヤモヤした感じ。
が漂っていて、
軽妙な会話劇なのに、
なんだかとても不安になる。
この先どうするんですか、というか。
そして、立ち入り禁止区域、というものの、
この先どうするんですか、がまた重なって、
なんとも言えない。
「俺が育った町の空気吸っちゃいけないってどういう事」
目に見えない何かで窒息しそう。
中盤~終盤は、極めて密度が高いやり取り。
行き場のない感情を長音に乗せて、放つ感じが、
好き。
地震と原発と戦争、こういう事態が、
この先起こり得る可能性は十分にあんのよね、
と思うと肝が冷えます。
先にあるもの、を見据えて行動せねば。