癒し刑 公演情報 ガラス玉遊戯「癒し刑」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題802(13-231)
    18:00の回(曇)、表に17:15受付、17:30開場と貼り紙あり、珍しくドアが開いているので下におりて聞いてみてとりあえず階段途中で待ちます、時間になり受付(整理券あり)、しばらくして開場、今回も対面式で手前側に座ります。パイプ椅子席、奥3列、こちら4列。横長の床面が高い「濃い青色」の舞台、左右の壁に大きなパネルがあり同じ青、床とそこに白い書きなぐったような筆跡(ペンキ?が盛り上がっている)。パネルの下にはミニ椅子、各6脚(役者さんはここに控える)、舞台上、大きなクッションが6つ、白い椅子が両端に各2脚(足を固定してあるのでしょうか、ちょっと動いたら後ろに落ちるギリギリの位置)。BGMにはせせらぎ、鳥のさえずり…お話とつながっているようです。18:02役者さん登場、まだ本番前ですよといってお客さんに話しかける…95分という説明、他の役者さんも次々に。グレーのお揃いのスリッパ、18:05前説(与古田さん)〜19:39終演。いろいろ考えることができるお話でした。「わたしのゆめ(2011/5)」からで4作目。

    ネタバレBOX

    (精神的な)痛みを和らげるもの…麻薬、鎮痛剤、リフレッシュ、気分転換、適度な運動などではなく、外科的な力を借りて、化学的、精神的な効果を得る。「メンタルペース」はどうやら新しい治療法。みていると基本的になんでも受け入れてしまうようで、ファイルで頭を叩かれても、避けない、怒らない…(ここはよく書いてあったと思いました)。それが副作用なのでしょう。外部の刺激をキャンセル=ノイズキャンセラーみたいですかね。確か、患者(でいいのかな…マイナスの)自身の精神状態の根源をパワー源として機能すると言っていたような。考えてみると、この類の「よく効く」ものは海外のメーカーが技術も特許も独占し、金儲けにはしる..というのがセオリーで、社内の良識的な意見はドラマでしか出てこない。

    「(かなり濃い)青」には何かセラピー的な特性があるのでしょうか…

    レムという作家の「星からの帰還」。ある未来のこと、人々は「ベトリゼーション」という医学的な処置(手術)を受けているため「攻撃性」がなくなっている。闘争心がないので争いがない、平和で安定した社会になっている未来。本作は違って、治療を受けると、俄然、やる気になる。結構なことではないか…「装置」を埋め込まれても他人にはわからないのであればなぜ拒む必要があろう…自分を喪ってしまうから?とある国で整形がよく行われているといいますが…それとこれとの違いは…肉体と精神のように単純なことではないでしょう。

    菊地(未)さんは7月のJACROW、松下さんも7月の「幸せは…」、林さんは3月の「コーヒーが…」、園田さんは2月の「朝日一家…」などをみていました。

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    2013/08/26 15:50

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