失われつつある物語 公演情報 Minami Produce「失われつつある物語」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    仕掛け満載
    2年前の「とても個人的な物語」のアンサーストーリー。
    誤読・深読みも含めてあれこれ読み取り甲斐のあるハナシで、いくつかの知っている作品を勝手に思い浮かべたりしつつ堪能。
    二次使用・二次創作に触れたり、観客を騙す(笑)「ある手法」も巧み。

    ネタバレBOX

    思い浮かべたのは倉多江見の「物語をコントロールできなくなった男の話」(これを現実的にすると本作のようになる?)、萩尾望都「11人いる!」(原典は宮沢賢治「座敷ぼっこのはなし」だが)、出典不詳(「ミステリーゾーン」かも?)「絵画の中の少女に心を奪われ最後は絵の中に入ってしまう男の話」など。
    また、「ある手法」とは、説明を省き事象だけを見せることにより観客に判断を委ね、境界を曖昧にする「高等反則」(笑)。
    さらに、各作家にモデルがあったり、製作委員会方式やヤオイ本に言及したり、現実が(劇中の)フィクションに侵食(?あるいは融合?)されたりと盛り沢山で、あちこち食い付き甲斐アリ。

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    2013/07/07 23:36

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