失われつつある物語 公演情報 失われつつある物語」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★

    好きなところも良いなあと思うところも多々有ったのですが・・・・
    自分がファンタジーを観る上で重要視するのは、ありえない話をいかに上手く騙して信じさせてくれるか、ありえる話と思わせてくれるかなんですが、
    それが残念ながら薄かったですね。
    チカラ技で強引に信じさせちゃう芝居もありますが、この劇団のように設定と嘘を丹念に積み上げていく芝居だと、「なぬ?」って言うシーンが多く冷めてしまいましたね。

  • 満足度★★★

    創造もしくは再生
    なる程こういう創造の物語か。確かに創造ではあると感じたが、その反面、再生やふたたびの物語とも感じた。
    物語は若干観客に委ねてる任してる部分はあるが、面白かった。

  • 満足度★★★★

    前知識
    なんとなく、続きものだってことは知っていたので
    そこがどうなのかが気になって
    おいて行かれている気分になってしまいました。

    純粋に何も知らずにこの作品だけで
    観たらもっと印象は違ったと思いますが…

  • 満足度★★★★

    自然に流れていく
    (MP02は観ていません…。MP04.5からMPファン)

    お話としては、(いつもどおり)結構複雑なのだが、自然にそれが受け入れられるのが不思議。

    ほんとにルデコの雰囲気にあっていた。

    全体として、もやもや感をわざと出しているのが、返って心地いい感じだったのも不思議。

    ネタバレBOX

    世界を創造していって、創造の世界と現実の世界が混乱していく話だが、その混乱が自然に伝わってきた。

    登場人物3人が現実と重なるのが、一瞬「おやっ」と思ったけどなぜか受け入れてしまった。
    多分、MP初見だと、「なんか矛盾だらけ」と思ったかもしれないが、この時間というか空間の設定と見せ方がMPらしくて好き。

    多分理解できていないのが、ラストシーン。ひかるの異様なまでの変わりようと、東の反応がよくわからない。ただ終わり方は、全体を一瞬で「振り返る」感じがしたのが不思議。
  • 満足度★★★★

    仕掛け満載
    2年前の「とても個人的な物語」のアンサーストーリー。
    誤読・深読みも含めてあれこれ読み取り甲斐のあるハナシで、いくつかの知っている作品を勝手に思い浮かべたりしつつ堪能。
    二次使用・二次創作に触れたり、観客を騙す(笑)「ある手法」も巧み。

    ネタバレBOX

    思い浮かべたのは倉多江見の「物語をコントロールできなくなった男の話」(これを現実的にすると本作のようになる?)、萩尾望都「11人いる!」(原典は宮沢賢治「座敷ぼっこのはなし」だが)、出典不詳(「ミステリーゾーン」かも?)「絵画の中の少女に心を奪われ最後は絵の中に入ってしまう男の話」など。
    また、「ある手法」とは、説明を省き事象だけを見せることにより観客に判断を委ね、境界を曖昧にする「高等反則」(笑)。
    さらに、各作家にモデルがあったり、製作委員会方式やヤオイ本に言及したり、現実が(劇中の)フィクションに侵食(?あるいは融合?)されたりと盛り沢山で、あちこち食い付き甲斐アリ。
  • 満足度★★★★★

    観て来ました
    できあがるまで、ではなく、できああとが美しい。
    役者が粒ぞろい。(後日追加)

  • 満足度★★★

    物語と現実が
    物語と現実が溶け込んで一体化する。
    でも、ちょっと分かりにくかったかなぁ。もっとシンプルだったらなぁ。
    でも、ここが南さんの作品なんですよね。

  • 満足度★★★★

    神様たち
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    作家たちの創造とその終焉の物語。
    ひかる(芝原弘)は、知人の作家らと世界を創造し物語を作り、世に広め神となろうとする。一見順調に進むプロジェクトだったが、次第に現実と物語に混同が生じ始め、ひかるは物語の中で穢れたシノブ(チバアカネ)と出会い、そしてシノブの消失を受け入れる…。

    ひかる…プロジェクトの発起人。最愛のしのぶを失ったことから、世界を創造し、その中のシノブを追い求める。
    吾妻(和知龍範)…ひかるから最初に打診を受けた。ラスト、ひかるの再生を認める。
    えみり(石井舞)…ひかりに密かに想いを寄せる。ファッションがいい感じ。
    亘(青木柳葉魚)…ひかると衝突する。
    城戸(西川康太郎)…吾妻らの編集。声がでかい。
    しのぶ…亡き人。
    荒木(浜野隆之)…実在しない作家。
    芳美(吉原小百合)…実在しない作家。
    鷲津(橋口克哉)…実在しない作家。

    シノブと会うため、自身らを物語の中へ入れると提案するひかるの読み通りか、物語の中に入り込んだひかる。また、物語の中の住人が現実の意識の中にも登場するという設定がナチュラルで上手い。突飛なプロジェクトであるが、徐々に設定を厚くし世界に具体性を持たせ、また床の地図も手伝ってイメージが掴みやすい。その分舞台に入っていけた。
    次第に物語と現実が混同する過程の(見せ方の)スピードもいい塩梅。ひかるが物語に入って(ジョナサンがシノブを殺しにかかる頃)からの、不穏さもいい。演じた西川の他者とのテンションの違いとコミカルな調子が光ってた。物語でのポジションもいいとこ担ってたし。マント装着時の気味悪い動きも良かった。

    総じて面白かった。ただ、売れっ子作家な感じが少々弱かった気がする。また、ひかるの「再生」(しのぶとの決別)が、もっとジーンと来るとなお良かった。ちょっとサッパリしすぎに見えた。
  • 満足度★★★

    現実と
    ファンタジーが錯綜する物語、みたいな。 設定と世界観がとてもよくできており普通に面白かったのですが、ちょっと話の進み方が分かりづらかったかな。。 それぞれの役が結局何をしたいのかというのがよく分からなかったような気がするのと、進行の仕方が現実と非現実が錯綜するのはいいのですが境目が曖昧な感じがして。 もう少し明確な場面転換だとよかったかな。。 スイマセン。。 前半の世界観を創っていくところはとても面白かったです! あと、ネタ的なところも面白いのですが、シリアスな展開と若干合わないかなぁとも思いました。 完全にシリアスな展開にしてしまって、もっとオサレな感じを前面に出してしまってもよかったのかなぁ、と。 それと、知的財産権の管理はとても大事ですね、とか思ったり。笑。


  • 満足度★★★★★

    20130702
    立ち上がっては消えて行く喪失の物語。

    ネタバレBOX

    足で消えて行く地図がセンチメンタル。
  • 満足度★★★★★

    知的体操
     さて、物語の生まれる場所と其処で生きる創作者、そして創作者の創作の庭でのお話。今回ネタバレには、余り、ネタ的なことは書いていない。他にその手のことは、書く人がたくさんいるだろうからである。

    ネタバレBOX

     物語に大小をつけて考えているこの作家が、実際、どんな物語を大きな物語と呼び、どんなタイプの物語をそうでない物語と規定しているのか、この作品だけを観て決める訳にはゆかない。然し、仮にドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のような作品を大きな物語、と考えているのであれば、それは、作家個人の資質にも由るようには思う。無論、作家を育てた、文化、社会との位置関係、時代と地域特性、及び作家の独自体験にも関わるであろう。何より、単に、知的データベースから、プロットの展開に合う物や要素を適当に見つくろって継ぎ接ぎすれば足りる、と考える人々は、無論、時空を画するような偉大な作品を決して生むことはできないであろうし、当に群小の作品しか生み出すことなどできないであろうから、小さな作品しか産めない、という言い方はできるだろう。然し、それが、時代や地域だけのせいであるとも思わないのである。大きな物語を産むことができる資質については、企業秘密であるから明かさない。個々、自分の頭で考えて欲しい。
     とはいえ、このように色々なことを考えさせる面白い作品であった。

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