満足度★★★★
ストレートプレイとミュージカルの融合♪
脚本・演出の倉田淳さんが「ストレートプレイ」と「ミュージカル」を合わせた「ストジカル」(造語)を目指し、「脚本、音楽、衣装も全部オリジナルでやりたい!」と倉田さんが熱望されたとか。
ミュージカルのようでミュージカルでなく、ストレートプレイでもない、変わった風味の舞台でした。
第一幕は聞きなれない地名、人物名とその関係性に集中して観ていたこともあり、少々単調な感は否めず。第二幕から物語がぐ~っと動き、登場人物の心情も大きく変化し、乱闘のシーンもありメリハリがきいていました。
テーマは「愛」と「憎しみ」。「愛してるんだ!」「愛しているのよ!」の応酬が続くのを観ながら、でもそれってエゴだよね、と。もともと、「愛」の発端は「自分ありきのエゴ」なのだし。。
Moiチームの初日ということもあり、全体に緊張感が感じられました。これから、もっと変化して進化していくのではないかと思います^^
客演のtekkanさんのソロは圧巻! 歌われると一瞬で空気が変わります。客席に訴えかけてくるパワーのある声量と表現力に圧倒されました。
ラウール・ダンドレジー役の岩崎大さん、素敵ですね~♪
ジョゼフィーヌ・バルサモ役の青木隆敏さん、どんどん心情が変化していくさまがよく出ていて、年齢不詳で稀代の悪女を好演されておりました。
この役は難しいですよね。ジョゼフィーヌが悪女として成り立っていないと、作品にならないと思われますし。