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公演
『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
アマヤドリ「
『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』
」の観てきた!クチコミとコメント
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マガラン(153)
満足度
★★★★
「千両みかん」/「屋上庭園」
それぞれ、アイディアが面白い。
ネタバレBOX
「千両みかん」
古典落語の演目を二人の役者が演じる。
<あらすじ>
上方の呉服屋の若旦那が急な患いにつき、
「明日をも知れぬ」状態となった。
医者に見てもらった結果、
「気の病」で何か心の悩みが解消すれば治るのではと言われる。
旦那は息子の若旦那を救うため、
番頭に若旦那の悩みを聞き出すよう命じる。
番頭は渋る若旦那を言いくるめ、白状させると、
若旦那は一言、「みかんが食べたい」と告げる…
ちょっと後に調べたら、
落語の話自体に東京と上方で違いがあるという。
(今回は上方版の話)
通常の落語では、一人で複数人を演じるが、
今回は二人。
しかも役柄を固定せずに、
同じ役を入れ替わり演じ分けたりもする。
ただの会話劇というより、
落語そのものを二人で演じ分けたという印象。
面白かったのは、役者の位置取り。
会話劇のように相手と向き合って話すことはほとんどない。
互いに正面を切ったり、その場に応じた、
その場を表すような位置取りが、面白い演出だと思った。
中村早香さんが良かった。
落語自体が昔の言葉、口調で作られたもので、
彼女から発せられる台詞が軽快で楽しい。
全体的に動きも忙しく、身体を使ったものもあるが、
そこもやはり軽快で飽きない。
「屋上庭園」
岸田國士原作の短編。
貧しい並木(糸山和則)とその妻(榊奈津美)、
並木の友人で裕福な三輪(沼田星麻)とその妻(毛利悟巳)の
二組の夫婦の会話劇。
面白いのは、衣装。
この二組の夫婦の違いを衣装で見ると、
単純に裕福な三輪は白いシャツ→ホワイトカラー。
貧しい並木は青いシャツ→ブルーカラー。
で階級の違いを表しているように見えた。
それぞれ妻も夫と同じようにシャツが同じ色、
スカートが逆の色で青と白のコントラストが綺麗だった。
もしかしたら、他にも意味が込められているのかもしれない。
スタジオ空洞が基本まっさらなスタジオなので、
ブロックを置き、板を渡して色々な場所に見立てるのが
シンプルな半面、役者の動きが大変そうだった。
三輪の親切を出来るだけ遠ざけようとし、
卑屈な感じを妻の前だけにさらけ出す
糸山和則の醸し出す陰の雰囲気が残った。
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2013/06/28 14:07
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