期待度♪♪♪♪♪
戦後
戦争中より、敗戦直後の方が、生活自体は酷かった、と嘆く都会人は多い。何と言っても食糧不足である。海、山が近ければ、自生の物を採って食べたり、猟や漁も可能であろうが、都市部ではそれもならない。実際、都市部で銀シャリが喰えたのは、特権階級とやくざだけだった、と言えるだろう。死んだと報じられた者が実は生きていたり、ということも実際あったようである。何しろ、遺骨として家族のもとに戻った白木の箱に入っていたのは、石ころだけだったなどという話は、自分が実際伺っただけでも枚挙に暇が無いほどだ。桟敷童子の丁寧な芝居作りと外部に書き下ろした作品とはいえ、劇団員の出演であれば、チームワークの良さも期待できよう。