満足度★★★★★
愛知京都演劇プロジェクト「Bungakuコンプレックス・羅生門」観ました
愛知と京都の共同企画、愛知・ニノキノコスター構成・演出『地獄変』に続いての上演です。
京都の映像作家・演出家である村川拓也さんによる構成・演出『羅生門』。
知名度が高い作品を原作に、というのがミソ。
【書かれた文章→発音&ゼスチャー→受け手がコメント→翻訳して表記】
異文化間のコミュニケーションの齟齬が、期せずして過去-現代や異文化の共通の課題を観客に意識させる。
名作を介しての相互理解の、ひとつの可能性。
愛知組とは全くアプローチの違う舞台。趣旨を理解できなかった観客もいた模様(慣れてない観客のために、最初に↑上のような説明が必要だったかも)。
演劇に見えない人も多いだろうけど、いまその場で身体を伴う演劇でしかできない事。
このまま、利賀やF/Tでも上演できそうな、問題提起性の高い舞台。
今回の愛知京都演劇プロジェクトは、共通のテーマを与えられながら全くアプローチの違う舞台が続けて観られるという、今までにない趣向に。
今週末には京都芸術センターで上演、行ける方は必ず行くと、濃厚な体験ができます!