満足度★★★
最近の舞台では珍しく喫煙シーンが多いので苦手な人は自己防衛を心がけましょう
初めて訪れた劇場、シアター風姿花伝。
客席構造が前方は対面式、その一部は座椅子桟敷、中央から後方は正面向き。指定席だけど、前方に座るかもしれない女子は服装に気をつけましょう。暗転時間短いし、約2時間近く身体動かせない。
この戯曲は読んでないけど、海外で暮らした事がない自分にとっては外国の戯曲は読むより見た方が分りやすいし漠然とした想像力を掻き立てる。
だが、この作品に関してはなんと言って良いのか答えが上手く出て来ない。文学的でもあるし、不条理的でもあったし、それでも登場人物が醸し出す特有の美学はなんとなくわかる。まるで散文詩の世界を詠んだような感じ。
あの家族に共感はしないけど、父親の大切な人に当たりたくなる気持ちは分らないでもない。でも、全員歪んでいるけど。歪む前、母親がいた時はあのブランコで息子達をあやしたんだろうか。最後の長男の嫁の決断はそれで良いの!?って突っ込みたくなったが、野獣の中に独り放り込まれると女の気持ちも大らかになるんだろうか。なんというか大人な舞台だった。
約2時間。
観賞日、出演者全員と照明、美術スタッフと演出の小川さんが揃ったアフタートークあり。