満足度★★★★
心に潜む普遍的な闇へのカイダン冒頭から、イヤな匂いが漂ってきそう。気持ち悪いモノを眼前に見せないのに、観客を終始キモチ悪い気分にさせ続ける台詞や演出の巧みさ。ストーリーが進むにつれ、次々と明かされるキモチ悪い事実の数々。何かイヤな汗が流れてきそうで、これはまさに怪談。その上手なストーリー展開を支えるのが、人の心に潜む、普遍的な闇に対する鋭い洞察。誰の心にも住む魔物を健全なスタンスで描く物語には、ただ怖いだけのホラーを越える迫力がある。個人的には、闇の暗さがあと一段階さらに暗かったらパーフェクトに思えた。惜しい。
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2008/05/06 21:00
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