満足度★★★★
驚きの長さなのに、厭きなかった
サルトルの芝居を観るのは、初めてだし、外国の革命や内戦事情などに、疎いので、理解できるだろうかと不安でしたが、人間の本質を深く抉った内容で、私にも共感できる普遍性があり、飽きずに観劇することができました。
だけど、終わって時計を見たら、3時間40分近くの長い上演時間に改めて驚愕!
正直、途中でウトウトしてしまった部分もありましたが、観て良かったと思える公演でした。
主役のユゴー役の中西さんの台詞が、所々、明瞭に聞こえず、しばらくは、心が舞台に吸い寄せられずにいたのですが、エドレルが登場してからは、私も彼の言葉に感化され、説得力のある彼の台詞を通して、ユゴーやジェシカの気持ちが痛い程理解できて、心が痛くなったりもしました。
サルトルって、相当凄い人なんだと、実感した舞台でした。