満足度★★★★★
うわぁ・・・・・緻密な舞台構成と
リアルな登場人物たち。やられました。家族という壊れやすい集合体を描いて、その儚なさと絆、生きていくことの大変さなど、さまざまな要素がバランスよく描かれていたと思います。回り舞台が単なる舞台装置になっていないところがすごい!そう、日々を生きるとはこういうことなのだ。家族全員で楽々と回せる日々もあれば、たった一人で苦労して回さなければならない時もある。まさに象徴的でした。ここから離れたところに人生など無く、人を感動させる小説など書けるわけがない。明快ですね。ちなみに私の故郷では「家が回る、回らない。」という言い方をします。家事がキチンとこなされ、家族それぞれが各人の役割をちゃんとはたしている状態を「家が回る。」といい、まぁ、正常な家庭のことですが、しみじみこの言葉を噛みしめてしまいました。チャレンジングな演技も素晴らしかったです。たくさんの人にぜひ見てもらいたい。