匿名家族 公演情報 匿名家族」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 24件中
  • 満足度★★★★

    個人差はありそう
    いかに設定へ抵抗なく入らせるかが、
    個人的には上手に受けたので随分楽しめました。
    ぜひ次回も拝見したくなる内容でした。

  • 面白かったです。
    すでに公演が終了していますが、ネタバレになるので、

    ネタバレBOX


    最初、「ピー家族」の実態がつかめないのと、
    一体何をしてるのかよくわからないのとで、
    なかなか世界観に入れませんでしたが、
    個々のキャラクターが理解できてくると全体像が良く見えてきて、面白くなりました。
    さらに回る舞台も見せる「ショー」として存在していたし、回すこともきちんと計算されて描かれたシナリオだった、というのも良かったです。
    最後の方で主人公の家族に対する一人芝居みたいなシーンがありましたが、「相手を想定している一人芝居」って正直「ん?」と思ってしまうことがほとんどなのですが(個人的見解)、匿名家族のシーンはそれを感じさせることなく感情移入できました。
    面白かったです。
  • 満足度★★★

    興味深かった
    方法論はとても面白かった。ただ、その方法で何をしたいのかがよくわからなかった。

    役者さんの演技はとても良かった。

    ネタバレBOX

    失敗と言うほど、何もなかったとは思わない。それなりに面白く拝見した。だが、成功と言うほどの何かがあったとも思えない。

    それは、方法論を抜きにした物語も同様で、つまらない話だとは思わないが、結局何を問いかけている舞台なのか、わからなかった。

    結局は家族愛のことを言いたかったのでしょうか?

    役者さんの演技はとても良かった。
  • 満足度★★★★★

    新しいですね
    ずっと気になっていて、なんとか千秋楽
    で観ることができました。
    初フルタ丸でしたが、他の劇団では観た
    ことの無い新しさでした。
    観る側の想像力で面白さのレベルも変わる
    作品だと思います。
    役者さん達の演技も素晴らしいと思いま
    した。個人的には久保役の加藤さんが
    印象に残りました。
    ドリフみたいな回転舞台もよかった。
    次のフルタ丸も観に行きます。

  • 満足度★★★★

    スタッフの対応が良ければ…
    家族というテーマの掘り下げがやや浅い気がしましたが、小劇場演劇ならではの或る野心的な試みを評価。幕間の演出や音楽の使い方にも工夫とセンスが感じられ、大きな刺激を受けました。スタッフの対応がもっと良ければ…。アンケート用の鉛筆を返しに行った時に一言も返ってこないとか、そういうのダメなんです、私。彼ら彼女らは劇研の後輩か何かですか? どうであれ、もっと教育してください。入場から退場までが観劇体験、よって1点引かせて頂きます。

  • 満足度★★★

    たしかに「匿名」だな
    「チャレンジング興行」と銘打つだけあって、確かにチャレンジではある。

    ネタバレBOX

    果たしてそのチャレンジが成功したか、ということになるとハテナが付いてしまう。
    フライヤーの裏面でフルタ氏は“家族に付きまとう儚さを、優しくも激しいやり方であぶりだしたい。”と書いている。主人公である家族を透明人間にし、周囲の家族(父の妹とその娘)や息子の恋人、恩師、友人らによって、その家族を理科の実験の「あぶり出し」のように、観客にまるで彼らがそこに存在するかのように見せようという手法だ。「匿名性」を強調することによって、普遍的な家族の姿をより鮮明に浮かび上がらせようという訳だ。            ただ、私は観ている間、家族一人一人の顔かたちや背格好、表情などがおぼろげながらも見えてくるのではないかと目を凝らしていたのだが、そこまではいかなかったようだ。(多分に私の想像力の欠如が原因だろうが。)
    それでも、実在しない相手に話しかける役者たちの演技にそれほど違和感はなかったし、今回のチャレンジ自体、大いに勇気のいったことだと思うのでその点は心から拍手を送りたい。
    セリフで心に残ったのは教授の、世代間のバトンの受け渡しの話だ。まさに「家族」を象徴するような言葉だった。
    チャレンジング興行は第1弾なので今後のチャレンジがどんなものになるのか、これからも楽しみな劇団である。      
  • 満足度★★★★★

    回る回る・・・
    感動というよりは、笑い9割でしたかね。
    笑わせていただきました。
    胸キュンもしました。
    また、観たいと思いました。
    ありがとうございました!

  • 満足度★★★★★

    ラディカル
     作・演出レヴェルで考えさせる所の多い舞台だ。通常の舞台公演で感動するようなシーンも無論ある。ちょっと紹介しておこう。
    教授が息子の結婚式で述べるスピーチで「私は、彼の美質を一つしか知りません、それは、自分に嘘がつけない、ということです」という科白の美しさは格別である。

    ネタバレBOX

     一方、実験的な部分は、核になっている直系家族(作家志望の息子、父、母、祖父母)が総て非在という点だ。だが、この点こそ、最も評価の分かれ易い点でもあろう。(通常なら主役・主役級が居ないのだから)結果、主役級とダイアローグを交わす相手役がその都度、非在のキャラクターを立ち上がらせなければならない。観客も、その想像力を最大にすることを余儀なくされるのである。これが、実験でなくて何であろう? この実験を面白がるか否かで評価はハッキリ別れざるを得ないのである。チャレンジング興行と銘打たれているだけあって、実験は、何もこれだけに留まらない。サンモールスタジオという小空間で回り舞台というのも意表を衝く表現だろう。そして、その回り舞台を出演している役者陣が回すのである。その時、役者陣は四角いサングラスのような物を装着する、自分は、これを人形浄瑠璃の黒子と解釈した。その上で、彼らは、一種の狂言廻しもやってのけるのである。こうすることで、様々なレベルの観客にグラデーションのついた舞台を観せることが可能になっている。
     これら重層的でメタフィジカルな舞台作りが総て、この作品のタイトルや内容と結び付けられイマジネイションの適度な(乱)反射を作り上げている。シナリオの緻密、構成の巧み、意表を衝いた演出、良くできた舞台装置、卓抜な発想によって観客の想像力を最大限に引き出そうとする実験性、また観客の質を信じる度量には並々ならぬ力と可能性を感じる。
     更に深読みをするのであれば、地方と中央の、更には、最も日本的であるかも知れない、中央の核心部分の非在について読み込むことが可能である。
    (一応、誤解の無いように言っておくが、以下の見解は、ハンダラ個人の見解であって、劇団とは無関係である。文句が在る場合は、ハンダラ個人に言うべし)地理的に言えば、東京の中心にある江戸城及び吹上は、天皇の居住地・隣接地でもあり、ど真ん中に在りながら、最も東京らしさに欠けた謂わば東京の空白地帯であり、そこに居住する者たちは、当に存在ではない者・象徴なのである。そして、それ故にこそ、「存在し続けてきた」。このことの意味を我々は問われていると考えることさえ可能である。無論、これらの想像、解釈は、総て観客個々人に任されているのであり、それ故にこそ、この作品は所謂不条理劇ではないにも拘わらず、今後、様々な状況の中で、作品として生き延びてゆく可能性を秘めているのである。
  • 満足度★★★★

    細部まで
    こだわった舞台に感じました。まず舞台美術に驚きました。また、音響も素晴らしかったです。ストーリー自体も良いし、私が今までに観た事のない演出方法も面白く感じました。役者さん達の演技も良かったです。とても細部までこだわって作った手抜きのない舞台という印象でした。何度も笑ってしまい、とても面白かったです!

  • 満足度★★★★

    確かにチャレンジング
    とても凝った芝居だと思う。クオリティの高さもいつものフルタ丸だし、ストーリーも惹きつけられる。でも正直最後まで違和感が拭えなかったな。空白のセリフも気になりました。

  • 満足度★★★★★

    うわぁ・・・・・緻密な舞台構成と
    リアルな登場人物たち。やられました。家族という壊れやすい集合体を描いて、その儚なさと絆、生きていくことの大変さなど、さまざまな要素がバランスよく描かれていたと思います。回り舞台が単なる舞台装置になっていないところがすごい!そう、日々を生きるとはこういうことなのだ。家族全員で楽々と回せる日々もあれば、たった一人で苦労して回さなければならない時もある。まさに象徴的でした。ここから離れたところに人生など無く、人を感動させる小説など書けるわけがない。明快ですね。ちなみに私の故郷では「家が回る、回らない。」という言い方をします。家事がキチンとこなされ、家族それぞれが各人の役割をちゃんとはたしている状態を「家が回る。」といい、まぁ、正常な家庭のことですが、しみじみこの言葉を噛みしめてしまいました。チャレンジングな演技も素晴らしかったです。たくさんの人にぜひ見てもらいたい。

  • 満足度★★★★

    不思議な
    感じのする舞台でした。。 見えないものが見えてくるというか、想像力を試されるというか。 舞台装置と演出?と演技は素晴らしかったです! ただ、始めはどうなってしまうのかと思ったり、慣れるまでは物足りないというかストレスを感じてしまうというかしてしまいましたが、最後の最後では、おぉ、という感じでした。笑。 舞台装置に語らせているというか。 ストーリーも結構深くてとても面白かったです!


  • 満足度★★★★

    そこにあるにとどまらず
    劇団初見です。

    主人公たち(家族)がそこにあることの面白さから
    物語られるものの姿への面白さへの踏み出しがあって。

    このスペースでと思った舞台美術も、
    その語り口を支えて、しっかりと機能しておりました。

    ネタバレBOX

    主人公の家族たちが、
    舞台上の凹的な質感で描かれて、
    最初はそのケレンに目を奪われるのですが・・・。

    それが、シーンの積み重なりの中で、
    気が付けば舞台上の凸としての存在にかわり、
    それぞれの時間の歩みへと膨らみ
    凸としての姿に留まらない、想いの移ろいまでを
    描き出していく。

    サンモールスタジオでこの舞台装置と少々驚いたりもしたのですが、
    役者達のオペレーションが、
    それを舞台の時間や物語の歩みを
    したたかにコントロールさせるツールへと昇華させて。
    その上で、
    役者たちが当パンのクレジットを踏み越えて描き出す人物の風貌が
    凸の存在の有無といった大雑把なものではなく、
    細微な感情の質感として浮かび上がってくるのです。

    ワンアイデアが結果ではなく、
    舞台に描き出されるものの種子となり、
    役者たちが身体で紡ぎあげる自らのロールをも照らしつつ、
    やがては家族の再生のありようをも描き出していく。
    クレジットを持たずに演じられるロールだからこそ
    観る側により浮かびあがる風貌があって・・・。
    なんだろ、演劇的な発想をメインディッシュにせず、
    それらが紡ぎあげる物語にこそ、
    観る側をしっかりととらえていく。

    ラストに至って、
    その仕掛けを意識させないまでに
    家族の風景を描き込み、
    観る側にその家族の歩みまでも刻み込んだことは
    演劇的な勝利なのだろうなぁとおもったり・・・。

    舞台装置も、
    その動きというかコントロールで
    単なる場面転換に留まらないニュアンスを紡ぎあげていて。
    最後に、扉ひとつで世界を束ねる仕掛けが導き出す
    さらなる俯瞰や感慨にも目を瞠ったことでした。
  • 無題706(13-131)
    17:00の回(晴)。16:15受付(整理番号あり)、16:30開場。舞台が少し高く設定されているので2列目に座りました。半円形の舞台、畳部屋、台所(フライパン、鍋、ヤカン、コンロ、冷蔵庫)、家具、小さなちゃぶ台に座布団。ここで仕掛けが分かってしまったのが影響していたのではないにしても、3作目の本作、少し合わなかったようです。17:01前説(場内アナウンス、120分)、17:05開演〜19:14終演。

    ネタバレBOX

    舞台が回るお芝居、最近で三つ目。一つ目、森下スタジオでみたもの、これは腰を抜かすほど驚きました(なので2回みました)。本作、回す時にもセリフがあり、これがどうも違和感。

    メイン(?)のキャラクターがいないけど、いるように演技…これも最後までダメでした。ずっと何を狙っているのだろうと意識してしまったのと、(目を合わせる「相手」がいないので)目に「力」が感じられず、お話が平坦なものにみえてしまいました。

    養豚業における「虐待(んー、検索するとYouTubeにあるなぁ…)」がどれほどのインパクト(今と昔)を有することなのか、同業者にはなかったことなのか、それよりも、なぜそうしなければならなかったのか…、もしかすると、あまり実家の状況(地域の特性や近所付き合い)に触れてないからかな。

    血のつながりがゆえに匿名でなければならず、名もなく、居場所もなくか…
  • 満足度★★★★★

    チャレンジング!大成功!
    文学的味わいがありました。

    ネタバレBOX

    最初、写真などで目の部分を隠す黒い線のようなサングラスをかけた人たちが登場したので、これが匿名の意味なのかと思いましたがそうではなく、息子、父母、祖父母という主人公の息子から見た直系家族を演じる役者が存在せず、あたかもそこにいるかのように周囲の人々が立ち振る舞う形式で、しかも名前のところにピーッが入って苗字すら分からないという、ここに匿名家族たる所以がありました。とても斬新でした。

    先生の存在が大きかったです。役割としてもそうですが、岡見文克さんという中年の役者さんが加わったことで全体が引き締まりました。

    大学を出てからも気を遣ってくれる先生なんて現実に存在するのか分かりませんが、文学の世界では如何にもありそうな感じでした。先生は最初、彼の小説には救いがないと指摘し、修正後も愛がないと指摘して引導を渡しました。もっともらしい理由付けですが、彼には小説家としての才能が無いのか、あるいは実家の実情を勘案した上での発言なのか本当のところは不明です。

    恐らく、先生の言葉が彼に決定的な影響を与えたと言うよりは、先生の言葉を受け入れることによって彼は自分の揺れ動く心理に決着をつけ、実家の養豚場を継ぐ行動を正当化させたかったのでしょう。

    そして、最後はやっぱり家族は家族です。大学院を出たどんなに優秀な社員でも、形式だけの株式会社、ほとんど個人営業では婿養子にでもならない限り跡取りにはなれません。当然の現実です。

    それにしても、養豚場における動物虐待という話がもう一つのテーマでしたが、命をいただく身として複雑な思いになりました。

    意表を突かれた回り舞台も効果的でした。薄い壁を隔てて隣室の104号室があるのではなく、壁の向こう側には実家があるということです。

    ところで、事務所兼居間に出入りするときに、靴底の接する玄関の土間に直接足を置いて長靴や靴を脱ぎ履きしていましたが、養豚場ということを考えるともう少し丁寧に脱ぎ履きするのではないかと思いました。
  • 満足度★★★★★

    身につまされる思い
    田舎がいやで大学進学という口実で上京した自分にとって、
    20代の頃は3、4年に一度ぐらいしか帰らず、
    親や田舎というものをないがしろにしていた
    もんだったので、なかなか身につまされました。
    それだけにグッとくるものがありました。
    あの舞台は凝ってたと思います。









  • 満足度★★★★

    匿名
    その理由がよく分りました。今回のチャレンジは成功ですよね。よく練られたシナリオ、手の込んだ舞台装置、熟練されたお芝居が積み重なってとても楽しかったです。たくさん笑って元気が出ました! 個人的にはホロリとさせる感動場面があれば完璧です。 ところでアンケート記入例っていろんな種類があるんですね? 一番気に入った役者さんのがもらえたので大切にします 笑

  • 満足度★★★★★

    初見の劇団でしたが
    実力の高さが十分に見て取れました。初日の初回を見ましたがそれにもかかわらず皆さん演技力が高く自然でした。聞きづらいシーンなどがなかった(息が切れていたシーンを除いて)。笑いもコンスタントにとれていて大ウケのシーンも何箇所か。

    ネタバレBOX

    個人的には漫画おやすみぷんぷんを思わせる演出でした。主人公家族の姿セリフはありません。しかしそれが想像できる役者の視線や表情、そして脚本でした。舞台美術の細かさやドアの開閉やノックまで手を抜かない音響の細かさがより世界観を作り出してます。個人的にポイントゲッターだった松原役と表情の演技が見事だったオオクラ役の方が印象的。また「君に才能はない」ではなく、「文学的才能はない」といった先生役の一言が印象的。まああれだけ多くの人に慕われる人柄なので人を惹きつける才能はあるのでしょう。ただ結局この匿名家族を通して「家族」というものをどう伝えたかったのかというのがわかりにくかったかな。
  • 満足度★★★★

    印象に残る舞台
    開演直後の演出、オープニングに開始数分でいきなり心を鷲掴みにされました。
    最初のインパクトは凄かったのですが、
    その後はある一家とその周囲の人々に起こった出来事がじっくりと丁寧に描かれていたと思います。

    ネタバレBOX

    養豚場を営む両親と、小説家を目指して東京に出てきた息子。
    田舎と東京のセットが回転舞台の半面ずつに作られていて、
    まずはそのクオリティの高さに驚きました。
    小物に至るまで家族の生活感が感じられて、リアリティがありました。

    タイトルの通り主人公家族だけ全員匿名。
    匿名どころか舞台上には一切登場せず、名前にはピーが入りセリフも一切なし。
    周囲の人間とのやりとりだけで、その家族像を浮き彫りにしていくという演出は面白かったです。
    匿名家族の人々がどういった事をしゃべっているのかは想像するしかなく、
    自分にはラストのオチがまだよく消化できていません。

    物語はシリアス一辺倒では無く、笑える場面も多く、
    特に松山千春のくだりや、ジャンピング土下座には爆笑でした。
  • 満足度★★★★

    家族の距離感・・
    まさかの演出に面食らいましたが、センスの良さと笑いのツボはしっかりと押さえてるので楽しかった(*゚▽゚*)

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