満足度★★★★
エンターテイメントでしょう!
ひどくガラガラな客席を前に(30人位)、大きく作られた舞台を、
十二分に利用して、かなり贅沢な粒を揃えて上演されてます。
ゴシック調に作られた装置を背景に、
稲垣吾郎に似た感じの座長さんが、江戸川乱歩調の話の構成で、
テンポよく綴っていきます。
池袋芸術劇場(小ホール)の大きな舞台で、こないだスケールの
大きな芝居を見せてくれたコーヒー牛乳の人達が、
その時と同じ演技で、話に彩りを加えてます。
(ポーンって今にもいいそう!)
この規模の公演で、笑いあり涙有りのドラマを詰め込んで、
これはエンターテイメントでしょう。いやいや楽しかった。
このまんま、グローブ座に持っていってジャニーズの子達に、
やらせても十分に受けると思います。
もちろん、この作品として、もっとメジャーな劇場でも
いけるんじゃないかな。
残念なのは、複数の人間相関図が絡み合うのですが、
これが今一つ、よくわからない。
どこがどうなっているのか。
あれは主役の線の細い男の子の演技力の問題なのかなぁ。
ミステリーをベースに色々な話を絡ませていって、
約100分、変な小細工もせず、よくある押し付けがましい作家の
自己主張もなく、エンターテイメントに徹して、
いやいや好感度◎
女優陣が皆素敵でした、存在感十分。
笑いを取る場面は笑いを、決めのポーズの立ち姿、
色香が漂うオーラ。
小劇場だからでしょうが、堪能致しました。
この中野ウエストエンドスタジオって、
普段は何をしている場所なんだろう??稽古場?
駅から遠いし、劇場内への入り方も、ちょっといびつだったな。