満足度★★
奥山雄太を水割りで。
15mmの衝撃は、結局のところ、濃度・密度の問題だったのだろうか。
120分にしてしまったところで、相当度数が薄まってしまったのは事実だろう。
やりたいことを詰め込んだ結果、散漫な印象を与えてしまっているのである。
期待を集めに集めた旗揚げ公演としては、少し残念な結果だった。
それにしても、ろりえというか奥山雄太のあざとさは苛々させられる。
もちろん、悪い意味ではなくて、各所に感じられる計算高さに「参ったなぁ」と、
こちらの唇を歪ませることに成功しているという点においてだ。
そこに、悪態をつきながらも「次も観なけりゃ」という原動力になってくる。
というわけで、悔しいけれど、次も観たい。
どらま館で、超満員・120分芝居は実に劣悪な環境であった。
そういった意味でも、90分が限界だろう、と思う。