満足度★★★★★
理念か現実か本作の初演は1957年ですが、約55年が経過した現代においても舞台の設定を変えるだけで、そのまま今の日本の状況をものの見事に説明しているような気がして、正直少しぞっとしました。何故なら、本作の最後は、「理想の死」と、最早逃れられない「破滅」と、醒め切った「現実の蔓延」で幕切れを迎えるからです。それを客席から観ている自分にとっては、現在の日本の未来はまったく同じ地点に帰結するのではないかという考えがひしひしとするのです。
ネタバレBOX
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2013/03/31 10:57
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