水の音 公演情報 公益社団法人日本劇団協議会「水の音」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    切なくてほろ苦い
    昔馴染みの男女、地元に残った幼なじみの所に個別に立ち寄る。
    外見はすっかり中年だけど、顔を見あわせば子供や学生時代へ戻り、その当時のままの喋り方が出てしまう。
    気持ちは若いと思っても、自分では分らないうちに大人の部類に入っていた3人。前半、男同士の会話、後半、男と女の会話になってたが、顔見知りが故の、本音と建前の思いの術を見せてくれた。流石でした。
    登場人物達の世代じゃないけど、この年代になったら身につまされそう。

    水床の仕掛けは、以前、他の舞台公演でも見たが、照明の加減で壁から天井まで水面が綺麗に映えて反射していた。
    地味だけど誰でも似たような悩みを持っていると自覚し、切なくってほろ苦くてじんわりと思い返せるような舞台だった。
    方言のイントネーションに違和感が出てくるのは仕方がない。
    約90分。

    ネタバレBOX

    小須田さんが2枚目半、近江谷さんは剽軽、津田さん真面目女子で成人したって感じ。
    店長の敦志、姉の死亡原因を感じたまま、そこからの心情を吐露する場面は、水が心の闇に浸食していくかの様で綺麗でもあり、怖くもあり。仕掛け方が面白かった。

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    2013/03/17 03:10

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