満足度★★★
切なくてほろ苦い
昔馴染みの男女、地元に残った幼なじみの所に個別に立ち寄る。
外見はすっかり中年だけど、顔を見あわせば子供や学生時代へ戻り、その当時のままの喋り方が出てしまう。
気持ちは若いと思っても、自分では分らないうちに大人の部類に入っていた3人。前半、男同士の会話、後半、男と女の会話になってたが、顔見知りが故の、本音と建前の思いの術を見せてくれた。流石でした。
登場人物達の世代じゃないけど、この年代になったら身につまされそう。
水床の仕掛けは、以前、他の舞台公演でも見たが、照明の加減で壁から天井まで水面が綺麗に映えて反射していた。
地味だけど誰でも似たような悩みを持っていると自覚し、切なくってほろ苦くてじんわりと思い返せるような舞台だった。
方言のイントネーションに違和感が出てくるのは仕方がない。
約90分。