満足度★★★★★
「遠い夏のゴッホ」観ました
当初話題になった、イロモノ的な扱いとは真逆の、普遍的かつ圧倒的な生命讃歌。
限られた時間で何を為すべきか、或いは乗り越えるか。全てのキャラが特有に持っている、大地に根ざした多彩な死生観(自分の人生で身につまされるセリフ多過ぎ('Д`) )
主演の松山ケンイチさんも予想外にいい声、周囲の個性派ぞろいのベテランに負けない存在感。
役者の身体に昇華された「虫の動作」がいい感じ(ストローで樹液を吸ったり、槍でチャンバラしたり。トカゲがほとんど伝統芸能w)
後半は、生命の火が消えつつある主人公の身体に終始ハラハラ。
シャトナーさんには珍しい大仕掛けが、森の世界をぐいぐい転換させる(ヒロインのシーンは、名古屋の原智彦さんの舞台『姨捨』を想起 笑)。そして、壁の向こうへ…
ラストも、最後までごまかさずに、責任を持って物語る。
タイトなスケジュールにもめげず、名古屋から足を運んで観に行ってよかったです!