鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) 公演情報 国立劇場「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    歌舞伎の将来に期待
    一條大蔵卿は播磨屋の当たり役だけに、安定感があった。

    自分が若手の頃から観ている人たちがいまや重鎮と成り、併せて若手の成長ぶりも確認でき、将来が楽しみ。

    皆鶴姫が菊の花を差し出す場面が今まで観てきた演出と違うので、あれっと思った。最近はこの型なのだろうか。

    ネタバレBOX

    笠原湛山の歌昇が初役と思えない出来。若手でこれだけできるとは。動きと言い、表現力と言い、素晴らしい。

    彼は同月の研修発表会でも、主役の一條大蔵卿を演じ、こちらも出色の出来。将来が楽しみだ。

    親戚同士の播磨屋、萬屋の若手は充実している。

    又五郎の智恵内は芸風からか実直すぎ、いわゆる「機嫌のよい役」に不足を感じた。

    芝雀は亡き父の当たり役皆鶴姫を演じ、父を偲ばせた。

    梅玉の鬼次郎に、義太夫狂言がしみているのに感動した。ここまでには本当に長い年月が必要と痛感。

    同じことが弟の魁春にもいえ、養父・歌右衛門のセリフ回しそっくりで感無量。



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    2013/01/09 09:41

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