満足度★★★★★
ためらい、とまどい、すれ違い。
北村明子「To Belong -dialogue-」を観る。
ワークインプログレスでは、無機的な北村節と有機的なミロト節との不整合が露わになっていた感があったが、今回は微妙に寄り添っている感じ。インドネシアの動きや世界感を教わり、真似て行くくだりは、この作品の成り立ちを見ているよう。
ためらい、とまどい、すれ違い。「コンタクト」や「コミュニケーション」ではなく「ダイアローグ(対話)」とした意味を思う。
初めは、個々のダンサーの色が強かったが、動くにつれて途中からいい感じのハーモニーになっていた。シャープな個が滲みをみせ、群体になる感じ。
グンドノ氏の映像が要所に挿まれ、影絵や束芋風なアニメも交えて、映像が上手くコラージュされていて、作品世界を解りやすくしていた。