このまちのかたち(再演)【多数様のご来場誠にありがとうございました!】 公演情報 机上風景「このまちのかたち(再演)【多数様のご来場誠にありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    この愛のかたち
    シンプルで地味な作品であるが鮮烈な印象を残す舞台。観る前は事件を取り扱った作品ということで映画で言えば「社会派」というジャンルなのかなと勝手に思っていた。観劇直後もリアルを追及しているという点において、その印象が強かった。

    ネタバレBOX

    しかし、各シーンを思い起こしながらつらつら考えるとその思いは変わった。まず食中毒事件の真犯人は判明しないままに終わるということ。事件により最愛の娘を失った深い悲しみが父親と母親、それぞれの視点から重層的に描かれているということ。母親(戸部有里)の友人である本橋理恵子の有里に対する深い友情。彼らに対峙する人物として登場する寺門睦美。そこに描かれているのは悲しみ=愛、であった。セットのない舞台。サスの使い方。間に
    津久見市の美しい風景や在りし日の娘の姿を映し出すスライドショー。すべてがこれらの愛のかたちを表現するための大切な要素だったのだと思える。
    当日パンフの中で咲く・演出の古川氏は“「このまちのかたち」は、とてもシンプルでわかりや数物語です。”と語っている。そこには物語のわかりやすさもさることながら、人類普遍のテーマである「愛」を誰にでも共感してもらえる形で描いている、という自負も含まれているのではないかと、私には思えた。

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    2012/12/23 13:49

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  • この度はご来場本当にありがとうございました。頂いたご意見を参考に、よりよい作品を提供出来るよう、劇団員一同努めてまいります。今後とも机上風景をよろしくお願い致します。

    2012/12/23 14:08

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