満足度★★★★★
政治とは全く無関係
今まで、朝鮮戦争の時には、完全に北と南に分かれて軍隊同士が戦っていたと漠然と思っていた。
ステップ・メモリーズを観て、初めて
朝鮮戦争が、一つの村の中で疑心暗鬼になりながらお互いに殺し合っていた内戦なのだと知った。
現在においては、
「誰が悪」というような明確な線引きの元に行われる
勧善懲悪型の戦争は存在しないようだ。
(モンゴル型の略奪型の戦争の神話が根強いが・・
「戦争状態」はいつでもどこでも、
人びとの心の中に想像力が欠け、お互いの歩み寄りが無くなった瞬間に
容易に突入する。
戦争で気を付けるのは前だけではなく、後ろにも必ず敵が存在し、
恐怖が人の命を奪う。
(他国民を殺す際には、必ず国内でも自国民が犠牲になっている
歴史上すべての戦争において、死ぬのは戦場だけでなく、
治安維持の名の下に多くの市民が命を奪われた。
・・じゃあ、そんな戦争に反対するにはどうしたらいいのか?
別に政治に首を突っ込む必要は無いと思う。
何かをプロパガンダして押し付けるなんて、
今じゃスマートさに欠ける(それこそモテない男の典型だ
それぞれが自分で考えれば良いと思う。
誰だって少しばかり優しさがあれば、親でなくても
目の前のちびっ子たちを、育て上げて
他の国の子供たちと殺し合いをさせたいとは思わないと思う。
この舞台の中で、北朝鮮の人びとから届けられた手紙が読み上げられた。