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箱庭円舞曲「
否定されたくてする質問
」の観てきた!クチコミとコメント
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マガラン(153)
満足度
★★★★★
創作すること
この作品を観れて良かったと思います。
ネタバレBOX
作業場をシェアしているマンガ家、それらを取り巻く人々の話。
誰一人として間違ってもいないが、完璧でもない登場人物たちの
葛藤と卑屈と悩みのやり取り。
時折混ぜられる意味のないやり取り、笑い、シュールなギャグも
良い感じのアクセントになっていて観やすい。
壁一枚隔てたところで同じマンガを描いているのに、
お互いを理解できていない、
原作者の吉富(小野哲史)と作画担当、門馬(久保貫太郎)。
連載打ち切りに危機を感じ、
奥の手に出るマンガ家、庄司(片桐はづき)と
エロ路線を常に加えようと厳しいダメ出しをする
編集担当者の江橋(鷲尾直人)。
他の登場人物たちもそれぞれの関係において
コミュニケーションが欠如している。
全く会話しないとか無口とかではなく、
肝心な部分が抜けていたり、噛み合わなかったり。
ネット上や見えない相手の評判ばかり気にして、
身近にいる同僚とは話をしなかったり。
どれも相手との枠線を越えてみようとすることで
解ること、変わってくることがあるのだと感じた。
かつてマンガ家で、
今は編集者となった羽生(爺隠才蔵)の叱咤から、
社会に出ていく、働くといったことを遠回しに感じた。
厳しさもある、けど夢というか理想もある。
どちらも完全にダメだとか否定するわけでなく、
とにかく今為すべきことをしないといけない。
それだけでない幾多のものを感じ、
その綿密な群像劇、会話劇からは想像しない
熱いものを観終わった後から感じだした。
創作から見えてくるもの、
根源的な問い、つまらないこととか色々ある。
面白いとは何か?
それは良く分からないけれど、
僕個人としてはとても面白い作品でした。
あと、アシスタントの手塚(須貝英)と
新人編集者の古渡(白石廿日)が、
抜けてるのか鋭いのかわからない
絶妙なキャラで面白かった。
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2012/11/09 10:29
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